庭の小さな生き物たち
庭の小さな生き物たち
動物たち
アブ・ハエの仲間
(1)
ハナアブ
(ハエ目)
ハエやアブの仲間の特徴的な事は、他の昆虫が二対四枚の翅を持っているのに、この仲間は
一対二枚の翅しかなく、他の一対は痕跡しかありません。何れも小型種で野外で見るだけで
はそれを見きわめる事は難しいでしょう。
種類も多く識別も大変ですですが、体の模様がきれいで、それぞれ変わっているので、見る
のが楽しい仲間です。菊の花に良く集まりますが、一番好き(蜜が出る)なのは、実生で咲い
た一重咲きの黄色の花の様です。
↓
10A
ナミハナアブ(1)
花に集まる蜂やあぶの仲間もたくさんいて、
見る人を悩ませます。シマハナアブと良く似て
いるらしいが、良く見かけるし、胸の辺りが
毛深い様で並のほうにしておきます。
↓10Aa
同 (2)
シマハナアブより少し大きいので、見慣れると
大きさで区別ができそうです。
p1-2(Photo.2005.1.30)
g12(photo.2011.11.13)
↓
10P
シマハナアブ(1)♀
大きく写ってしまいましたが、上のナミよりは小さ
めで、並べば明らかに分かります。
↓10Pa
同 (2)♂
胸部上面の二本の淡色(灰色)の横じまが目印
です。腹部の模様は個体による変化が多いの
で識別には要注意です。
Uアップ
(別写真も)
g13(photo.2011.11.17) g13(photo.2011.11.20)
↓
10B
オオハナアブ
こんな分かりやすい模様なら、識別が楽で良い
のですが…。
↓10B
a
同 (2)
お腹いっぱい食べて、皇帝ダリアの葉で一休み
です。
Uアップ
p1-2(photo.2005.11.2) g12(photo.2011.11.14)
↓
10Q
アシブトハナアブ
♂
名前のとおり足が太いのかと思えば、曲がって
はいるが、それほど太いようには見えません。
↓
10Qa
同 (2)♀
このメスの個体、あまり美しいとは言いがたいの
ですが、アシブトハナアブでしょう。
◎拡大・
Uアップ
(別写真も)
g14(photo.2011.12.5)
g12(photo.2011.11.12)
↓
10D
スイセンハナアブ(1)
毛むくじゃらで模様も良く見えません。スイセン
ハナアブと言う、毛深いアブに似ていますが…。
他に似たアブがいない様で、これに決めました。
↓10Da
同 (2)
この時以外、出現していません。
2011、12年はたくさん出ました。
p1-7(photo.2009.4.13) p1-7(photo.2009.4.13)
↓
10C
キゴシハナアブ
(1)
背中の3本の縦じまが目印です。
人は腹の下に腰があるのですが、アブは腹の
上部が腰の様です。でも黄色には見えません。
↓10Ca
同 (2)
Uアップ(別写真も)
g3(photo.2010.11.11)
g1(photo.2009.11.6)
↓
10R
ホシメハナアブ
複眼を除く体中ツヤがある黒色で、腹部に少し
淡色の横じまがかすかに見えるだけです。
複眼は前種に似て、チョコレート色の地に黄色
の汚れが散在しています。
↓10Ra
同 (2)
前種とは近縁の様で体形がそっくりです。
g13(photo.2011.11.22) g13(photo.2011.11.22)
↓
10E
なみほしひらたあぶ(1)
似た種類が幾つかいてカタカナにできません。
調べた結果、ふたほしから訂正しました。
↓10Ea
同 (2)
これだと言う決め手がなくて、ヒラタアブは難解
です。
g3(photo.2010.11.28) g14(photo.2011.11.29)
↓
10T
ふたほしひらたあぶ(1)
星がムツ星に見えるのが気になりますが、星の
形がふたほしらしくて、これにしました。
↓10Ta
同 (2)
g14(photo.2011.11.30) g14(photo.2011.11.30)
↓
10W
フタスジヒラタアブ
この庭での初認です。この写真1枚だけしかあり
ません。皇帝ダリアの支柱の直径は19mmです。
識別困難なヒラタアブの中で、これだけはっきり
分かるとホッとします。
g15(photo.2011.12.12)
↓
10
J
クロヒラタアブ(1)
名前の前にニッポンが付くクロヒラタアブもいる
らしいが、外見だけでは識別不能らしい。そちら
は学者に任せて、素人は捕まえたり、殺したり
しないから、この名前で十分でしょう。
↓10Ja
同 (2)
菊の花の周りを飛びまわっていますが、花には
あまりとまりません。何を探しているのでしょう
か。
◎拡張
g
12(photo.2011.11.7) g13(photo.2011.11.22)
↓
10F
ホソヒラタアブ
(1)
このアブは個体差が大きく、幾つものタイプが
見られるようです。
↓10Fa
同 (2)
◎拡張
p1-1(photo.2003.11.7) g12(photo.2011.11.12)
↓10Fb
ホソヒラタアブ
(3)
↓10Fc
同 (4)
g14(photo.2011.11.29) g13(photo.2011.11.22)
↓
10S
オオヒメヒラタアブ(1)
腹部末端の模様が印象的で、とても可愛い感じ
の小さなアブです。
↓10Sa
同 (2)
この日は風もなく良いコンディションでしたが、
11月29日から、なぜかカメラの感度が上がって
いて荒い写真になってしまいました。
g14(photo.2011.12.5) g14(photo.2011.12.5)
↓
10U
キタヒメヒラタアブ(1)♂
この庭で通常目に付く中では小型のアブです。さらに小型のホソヒメヒラタアブは認識して見ていません。
ただ小さいだけで配色は酷似しているらしいので、見落としているかも知れません。分岐点は8mm前後
と言われています。
注
: 研究者により、各種のサイトでこの名前で呼ばれているアブの多くは、「ミナミヒメヒラタアブの間違えである」とも言われて
いますが、写真では同定不能らしい。標準和名がどうなっているのかも、明確に分かりません。素人には対処の方法があり
ま
せんので当面このままとします。
↓10Ua
同 (2)
♀
g4(photo.2011.6.9) g11(photo.2011.11.16)
↓
11A
ホソヒメヒラタアブ(1)
♂型
前種の欄で認識してないと書いてますが、前種
と同じ様に見えるが、極、小さなアブも見かけま
す。そこで、一番小さなヒラタアプの大きさを
測ってみました。 拡張ページで。
↓
11Aa
同 (2)
♀型
前種と似ていると言うより同じ模様のはずです。
違いは個体差です。通常の写真では識別不能
とされています。
◎拡張
g23(photo.2012.11.9) g23(photo.2012.11.9)