庭の小さな生き物たち
 ここに登場する昆虫は、神奈川県茅ヶ崎市で見られた昆虫です。
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動物たち ハチの仲間(1)
(ハチ目)
  ハチが人を刺す時は、その巣に異常に接近した場合がほとんどでしょう。庭の何処に巣を
  造っているか、見つけておく事が刺されない秘訣です。そっと近づけば刺される事はあり
  ません。スズメバチが近所に巣を造った話しを聞いた事がありませんが、大きいだけ活動
  範囲も広いのでしょう。…そんな事を言っているうちに09年、庭にそのスズメバチが巣を
  造りました。
↓07Aa 同 (2) 
  ハチは上面の模様がよく見えると識別しやすい
  特徴がでます。
 ↓07Aa 同 (2)
胸部上面に、黄色や茶色の部分が見えません。
おとなしいハチで毎年良く見かけます。
コガタスズメバチの二枚目の写真
p1-8(photo.2008.11.23)
コガタスズメバチの写真2
g46 (photo.2014.9.25)
↓07Ab,c コガタスズメバチの巣
  伸びたビラカンサの枝を切り始めて、3本目を切った時、突然目の前に大きな蜂が数匹飛び出しました。
  猛スピードで逃げて事なきを得ましたが、後で恐々覗いて見ればこんな小さなビラカンサ(ときわさんざ
  し)の茂みの中に、これ又小さなスズメバチの巣があったのです。
  調べたらコガタスズメバチという種類です。比較的おとなしいという事なので、隣家にも近かったのです
  が、晩秋までそっとしておきました。一生懸命生きているのに、"スズメバチ=即駆除"ではあまりにも可
  哀相…。
   9月末のこの時期、巣は通常よりかなり小さいと思います。この種の特徴なのか、何か理由あって遅く
  なって作り始めたか、この辺では餌が少なく大きくなれないのか…。大きさはその後も大きくならず、
  16〜17cm程度でした。蜂の見えるところに2cmほどの穴があって、ここが出入り口です。 
↓08Ab ↓08Ac
コガタスズメバチの巣の写真 コガタスズメバチの巣の写真
(photo.2009.10.4)  (photo.2009.10.4)


    前種が巣を作っている頃、何故か七転八倒の苦悶の末に、庭で絶命した1匹の蜂がいました。
    何となく違う感じがしたので、調べたらヒメスズメバチという愛らしい名前の蜂でした。
    ところが、優しそうな名前とは裏腹に、この蜂の主食は、なんとアシナガバチの幼虫らしい。    
    後出"生きる"のコアシナガバチの巣を襲ったすずめばちは、この蜂だった事がアップ写真から 
    わかりました。
    なお、以前の写真を調べたら、このハチが写っていましたので、ピンボケですが載せました。
 ↓07E ヒメスズメバチ(1)
  これが以前の写真です。
  前種との違いは、胸部上面にあめ色(茶褐色)の
  部分があること。そして腹部の先端(毒針を出す
  部分)が茶色ではなく黒い。枯れ木はネズミモチ。
 ↓07Ea 同 (2)
  何が苦しいのか、地上に落ちて七転八倒する
  ヒメスズメバチ。
枯れ木で巣材を集めるヒメスズメバチの写真 瀕死で土の上を転げ回るヒメスズメバチの写真
p1-4(photo.2007.6.18)  p1-7(photo.2009.9.26)
 ↓07Eb 同 (3)
  
転げまわって、泥まみれです。
  可哀想ですが、何もしてやれません。
 ↓07Ec 同 (4)
  泥まみれになって、毒針を出したまま死んだ蜂。
  何かと必死で戦っていたのでしょう。
  死んだハチの複眼は黒く写っています。生きた
  ハチの複眼は濃い茶色です。
瀕死で土の上を転げ回るヒメスズメバチの二枚目の写真 土にまみれ毒針を出したまま死んだヒメスズメバチの写真
p1-9(photo.2009.9.26)  p1-9(photo.2009.9.27)
 ↓07Ed ヒメスズメバチ(5)
  
この写真はハチが死んだ翌々年の夏です。
  炎天下に水を求めて、外の蛇口の漏水箇所
  
来たヒメスズメバチ。
 ↓07Ee 同 (6)
外の蛇口へ水を求めてやってきた、ヒメスズメバチの写真1 外の蛇口へ水を求めてやってきた、ヒメスズメバチの写真2
g10(photo.2011.8.21)  g10(photo.2011.8.21)

アシナナガバチ
     アシナガバチもここ数年、減少しているように思えます。以前は毎年庭で、巣が見られ、
     ましたが一昨年(2009)あたりから全く見られません。ハチの姿も、以前はセグロが
     大部分でしたが近頃はキアシナガが多くなり、コアシナガはほとんど見かけません。
     アシナガが減少したのは、ヒメスズメバチの所為かも知れません。
    ・その後'11年にセグロアシナガバチが、巣をつくり、かなり大きくなりました。Rev.30
     で掲載します。(2012.2月記)(都合でRev.31に変更)
    ・そして2012年に前年とほとんど同じ場所に巣を作りましたが、5cmほどになった時に
     ヒメスズメバチに発見されて、全滅してしまいました。
 ↓07D キアシナガバチ(1) 
  一見して黄色っぽく感ずることと、羽から後部の
  背中の黄褐色部が多いことで分かります。時々
  見かけますが、庭に巣を造った事はありません。
 ↓07Da 同 (2) 
  仕事中はなかなか顔を上げてくれません。
  この仕事は巣材集めだと思います。
キアシナガバチの写真
p1-9(photo.2009.4.13)
キアシナガバチの二枚目の写真
p1-8(photo.2008.4.27)

 ↓07B セグロアシナガバチ(1)
  前種の背中の下部にある、黄褐色の縦長の
  二つの斑点がありません。花はフウセントウ
  ワタ。

  
 ↓07Ba 同 (2) 大きな巣
  この巨大な巣は直径20cm近くあって、あしなが
  ばちの巣としては最大級でしょう。地上2.5mほど
  のモクレンの枝に造りましたが、台風の風で落ち
  てしまいました。
セグロアシナガバチの写真 セグロアシナガバチの大きな巣の写真
p1-8(photo.2008.10.27)  p1-8(photo.2006.8.16)
 ↓07Bb セグロアシナガバチ(3)巣
  巣は最初1匹(女王蜂)だけでこの大きさまで
  造ります。場所は小さなヒノキ林です。→(4)へ

  
 ↓07Bc 同 (4)
  最初の子供たちが生まれると早速巣の増築が
  始まります。
セグロアシナガバチの巣の写真 セグロアシナガバチの巣の写真
p1-4(photo.2004.6.7)  p1-4(photo.2004.6.21)
   ↑ ところでこれらのアシナガバチの巣の巣材は何でしょう
    08Dのキアシナガバチがやっている様に、古い木材に良く来て、食べる様な
    しぐさをしていますから、きっと巣材を集めているのだと思います
    言わば特製の紙でしょう。
 ↓07Bd セグロアシナガバチ(5)
  3年ぶりにセグロアシナガバチが作った巣は、
  こんなに大きくなりました。順調に成長すれば
  先の07Ba巣近くまで大きくなるでしょう。
 ↓07Be セグロアシナガバチ(6)
  左の写真から約2ヵ月後には、さらに大きくなり
  家族も増えてにぎやかです。地上から30cmほど
  の高さで、カメラを下へ差し込んでの撮影は少々
  緊張ものす。巣の拡張はもう終わっています。
◎拡大・Uアップ
セグロアシナガバチの大型の巣の写真1 セグロアシナガバチの大型の巣の写真2
g11(photo.2011.8.29)  (photo.2011.10.23)

 ↓07C コアシナガバチ(1)
  前二種に比べるとずっと小さく、腹部の横縞が
  違います。
  
 
 ↓07Ca 同 (2)
  オダマキの葉にたまった水を飲む。
コアシナガバチの写真 オダマキの葉にたまった水を飲むコアシナガバチの写真
p1-9(photo.2009.7.6)  g9(photo.2011.8.2)
 ↓07Cb コアシナガバチ(3)
  小形のこの蜂が造る巣は、支点から一方向へ
  増築するため、片持の不安定な感じの巣になり
  ます。この巣は2日後にスズメバチに襲われて
  しまい、全滅しました。
 ↓07Cc 同 (4)
  巣の構造から、この様に垂直に近い壁にも造る
  ことができます。
  左の巣とは3mほどしか離れていません。
コアシナガバチの巣の写真1 コアシナガバチの巣の写真2
p1-6(photo.2006.8.16)  p1-6(photo.2006.8.16)
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