庭の小さな生き物たち
付録
旧跡探訪
旧跡とは何でしょうか ? 。
先人の生活の痕跡が今も残っている有形のもの。
ここでは、そんな痕跡を訪ねて見たいと思います。
なお、ここでは"名所"は関係ありません。
(旧一)
二十三夜塔
(一)
茅ヶ崎市内にて
二十三夜塔という石碑を見かけます。先人はこの塔をどんな
時にどんな思いを持って建てたものでしょうか ?。
でも、そんな事とは関係なく、とても響きが良く美しく感じます。
それが道端の草むら
に立っていたなら…。
きっと人々には、二十三夜の月が勢至菩薩の横顔に見えたに
違いありません。
碑の向かって右側面の年号は天保(てんぽう)十二丑年、日付は十一月吉日となっています。
西暦では 1841年、時代的には江戸時代の末期になるでしょうか。
二十三夜の頃の月は下弦の月で、左側が円い半月が上向いた形(弦の方が上)で昇って
きます。そして、この日の月の出は、夜も大分更けた11時から日付けが変わる頃になる
のでしょう。